風の動きによって生じる超音波の到達時間差によって風速と風向を計測する風速計です。
従来の機械式風速計（風車式など）と異なり、非接触で風を測定するため、
微風から強風まで高速に応答し、精度良く測定することができます。

従来の超音波風速計は主に気象観測や産業計測に使用される非常に高価かつ、
大型の装置になりますが、ULSA BASICはコンパクトにつくられており様々なセンシング用途に活用できます。

本体には、USBポートとAUX端子（JST ZHコネクタ）を備えており、
PCやドローン、マイコン、無線機など組込み機器に接続することも可能です。

※IoT用途、多機能をお求めの方はULSA Basic（https://strvsn.official.ec/items/97686847）をご検討ください。

使用例

仕様

- 直径　　　　：直径75mm x 高さ54mm (M-BUS端子高さ含まず)
- 筐体材質　　：HP MJF方式3Dプリント（PA12・12ナイロン）
- 質量　　　　：91g （M5Stack含まず）
- 防水等級　　：なし（非防水）
- 固定方法　　：底面部 1/4インチネジ（カメラ三脚上に設置可能）

- 電源　　　　：DC5V ± 5%（USB microB / JST ZHコネクタ / M-BUS経由）
- 消費電力　　：385mW（M5Stack含まず）
- 温度範囲　　：0~60℃（結露なきこと）

- 計測項目　　：風速 / 風向 / 機首方向対気速度 / 音仮温度 / 音速
- 出力レート　：1 / 2 / 5 / 10Hz
- 通信方式　　：USBシリアル（CH340E内蔵）or UART（3.3Vレベル）
- ビットレート：4800 / 9600 / 19200 / 38400 / 57600 / 115200bps

- 計測範囲　　：風速：0~20 m/s / 風向：0~359 °
- 分解能　　　：風速：0.01 m/s / 風向：1 ° / 音仮温度：0.01 ℃
- 計測精度　　：風速：±5 % rdg. / 風向：±1 ° / 音仮温度：±2 ℃

アプリケーション例

- ドローン・無人航空機・ロボット等への搭載
- 各種スポーツ競技（自転車・パラグライダー・陸上競技等）
- 室内気流測定・HVAC（換気・感染リスク評価等）
- インタラクティブ・アート（微風速に反応する作品等）
- 仮想現実・拡張現実（リアルワールドの風況取得等）

同梱品

- 風速計本体（M5Stackは非同梱）
- スタートアップガイド（WebサイトQRコード記載）
- AUX端子用ハーネス（JST ZHコネクタ 4P・20cm）

ドキュメント

- 公式サイト (https://strvsn.net/ulsa)
- スタートアップガイド (https://strvsn.notion.site/ULSA-d27ee8be0f4940fbbdfbd0df1c06e880)
- テクニカルドキュメント (https://strvsn.notion.site/ULSA-c46d000b8c5f4f6a8df7e6118abc7c9a)
- 参照用3Dモデル (https://drive.google.com/drive/folders/1BKlkAfqXGIK0yX2sAgKzjSNcEy_oTDmf?usp=sharing)

注意・免責事項

- 本製品によって生ずるいかなるトラブル・損害・損失に対してストラトビジョンは一切の責任を負いません。
- 本製品は非防水であり、屋外や結露する環境で使用すると故障のおそれがあります。
- 本製品は気象業務法に定められた気象観測機器としての検定を受けておらず、
また非防水構造であることから、気象観測機器としての構造検査要件を満たしません。
そのため、本製品を気象観測業務に使用したり、測定データを気象観測値として外部に公開することはできません。

参考リンク

- 副産物として超音波式風速計も生まれた、滑空回収型観測気球プロジェクト「ストラトビジョン」
(https://makezine.jp/blog/2022/10/stratovision.html)
- 気象観測施設の届出・気象測器の検定についてよくお寄せいただくご質問集（気象庁）
(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/shinsei/kentei/faq.html)